コインランドリー店舗を引き継いでからリフォームと修繕した内容は

 

現店舗の問題点や課題点を整理していた内容をもとにお客様目線で検討し、優先順位を付けて取り掛かる事にした。まずは店内環境の見直しから始める事になりました。

 

ポイント

このページは、私が副業でコインランドリー経営をするようになった経緯から、現在の経営状態の様子までを発信するリアルな記録です。

これからコインランドリー経営を検討されている方にメリットデメリットについて解説していきます。

コインランドリー経営にご興味のある方は、まず下記のページからお読み下さい

 

Contents

お客様目線で考えて緊急性のある事からリフォームや修繕をする

コインランドリー店舗を引き継ぐ1ヶ月前にパートさんから現店舗の問題点や課題点をヒヤリングしていた内容をもとにお客様目線で検討し、優先順位を付けて取り掛かる事にした。

以下の項目は私が引き継いでから3ヶ月以内に行った修繕箇所です

 

1.故障していたエアコンの修理

店内には天井埋め込み型エアコンが2ヶ所で室外機は1機であるが、これは電気式ではなくガス式である事が判明。コインランドリーの乾燥機はガスで運転するためエアコンもガス式にした方が良いのか悪いのかは解らないが旧オーナーはガス式を選択していたようだ。さっそく製造メーカーを調べて直接近場の営業所に電話をして診断してもらう事にした。

診断結果は、室外機のある部品の不良という事で交換しなければならなく、それに加え定期メンテナンスも必要との事だった。

修理金額は170,000円

コインランドリーは乾燥機利用の方が圧倒的に多いので、実は店内はその熱により冬場は暖かくなり暖房費は抑えられる事が出来るのだが、反面夏場は外気温より低くするだけではなく乾燥機のから出る熱も加わるので冷房の能力が高くないと店内が大変な事になるのです

だからエアコンの修理は最優先となった訳ですが、それにしても引き継いですぐの170,000円は痛かったです。

ですがこれでお客様やパートさんが快適に店内で過ごせる事ができるようになりました。

 

2、洗濯機の洗剤自動投入機の修理

当時、洗濯機全てにおいて洗剤自動投入機の故障が原因で洗剤が自動で入らないため、洗濯機利用のお客様は自分で洗剤を入れてもらってました。洗濯機の天板に洗剤と柔軟剤と漂白剤を入れる所があり、そこからお客様は勝手にいろいろと投入するのですが、問題はいろいろあり、洗濯機の天板が汚れる・洗剤と柔軟剤の入れる場所を間違える・適量以上の洗剤を入れるため泡切れが悪くなる等、これも早急に修理する必要がありました。

ところがここで問題が発生します。この時も私は直接メーカーに電話をして修理を依頼したのですが、取引契約が無いと修理してもらえないのです。いくら既存の店舗を引き継いだ(経営譲渡)経緯だろうと、あくまでも現時点でのオーナーとの取引契約が無いと修理してもらえないという事でした。なのでまずは取引契約からする事になったのですが、これにも2週間ほどの日数が掛かりました。

やっと契約が完了し、電話でのやり取りで故障診断をしてもらい、どうやら自動投入機は壊れていないらしく、配管全部交換と自動投入機の調整と言事になりました。

修理見積は180,000円

しかも初めての取引なので前払い。振込確認がとれた時点で出張修理の日程を組むとの事でした。私は本業の会社では社長として20年経営して来ましたが、前払いなどと言う取引は今まで1回も経験した事がなかったのでこの時はかなり落ち込みましたが、業界が変わると常識も変わるという事と、信用というのは一歩一歩築いていくものなんだなと改めて学びました

という訳で洗濯機の洗剤も自動で出るようになったので、さっそく洗濯機に「洗剤は自動で入ります」というPOPを貼り付けました。これで天板は清潔になったしお客様も喜んでくれると思います。

 

3、プリペイドカード機の撤去

最近のコインランドリーでは普通に設置販売しているプリペイドカードですが、このプリペイドカードとは、まとまった額で購入すると今後割安で使えるというカードです。例えば3,000円のカードを購入した場合、3,300円分利用できますという感じ。

当店ではかなり以前から導入していたようで、カード自動販売機は故障していて機能していないためパートさんが手売り状態。しかもそのカードは全ての機械で使える訳では無く、古い乾燥機4台では現金しか利用できないという状況でした。

この状況でのプリペイドカードに対する判断はかなり迷いました。カード販売機を新たに購入しても全ての機械で使えないならあまり意味は無いので今カードが使えない機械4台にカード読み込み機を付けなければならない。となるとまたかなりの費用が掛かってしまう。

ではそのプリペイドカードはどの程度の利用状況なのかを調べてみた結果、月に数千円分位しか使われていない事が判明した。それは当然で、入手するにはパートさんが滞在する時間帯でしか購入できないからである。

という訳で、このプリペイドカード機を一旦撤去する事にし、カード読み込み機が付いている洗濯機と乾燥機の計11台から全て私が取り外した。

既に購入していたお客様には店内に張り紙で「残り分を換金します」という方法で対策をしたのだが、結局換金したのは2人のお客様で、金額にして3,000円程度で終わった。

でもここで疑問に思ったのは、この換金したプリペイドカードを売ったのはそもそも旧オーナー経営の時であり、プリペイドカードの売上は経理上「前受金」として計上していたはず。それを引き継いだ私が返金するのはおかしいですね。

という訳で当店からプリペイドカードシステムが無くなって、全て現金のみ利用にしたのですが特に何の支障もないようです。

 

4、両替機の入れ替え

プリペイドカードシステムを撤去し、現金利用だけになったのですが次に重要になったのが両替機です。以前パートさんとのヒヤリングの中で両替機の調子が悪いとの訴えを聞いておりましたのでよく調べてみると、まずこの両替機自体がオープン当初からある物でかなり旧型です。20年前ですから当然ですね。さてどのように調子が悪いかと言うと、千円札の読み取りが悪く両替できない時がある・500円玉の方は既に壊れているという状態。これはもう修理不能と判断し新しい両替機を購入する事にしました。

購入金額298,000円

これで両替トラブルも無くなるので安心ですね。でも出費が痛い。

 

5、営業時間の見直し変更

これもパートさんからの意見であり、市内7店舗のコインランドリーを調査した所、24時間営業は当店だけでした。

前回の記事にも詳しく記載しておりますが、朝5時から夜11時までの営業に変更しました。

365日24時間営業の店舗からの変更なので、自動ドアや照明設備のタイマー設置が必要になります。

タイマー設置費用(自動ドア・照明器具)100,000円

この内容に関しては次の記事で詳しく解説したいと思います

 

6、店内POP(注意書き・張り紙)の撤去

これは私がこの店舗を見た時に一番気になっていた事で、とにかく張り紙や注意書きがベタベタと煩雑に貼られており、とても見苦しい店内でした。

例えば

「ガス使用中」「火気厳禁」「店内禁煙」「監視カメラ作動中」

「乾燥が終了したらすみやかに取り出して下さい」

「入れる前にポケットの中を確認して下さい」「ボールペンやマジックは入れないで下さい」

「洗濯時間は約20分です」

「初めにお金を投入して下さい」

「コースを選んで下さい」

「コインはゆっくり入れて下さい」

「土足で使うマット類や汚物の付着した衣類は洗濯できません」

「ペット用品お断り」

「静電気防止にソフターをご利用下さい」

「ソフターは自動販売機でお買い求め下さい」

「免責事項:ここは無人コインランドリーです・・・」

「温度調節して下さい」

「ナイロンレースの乾燥は気を付けて下さい」

「適量ラインを守って下さい」

と、このような注意書きが各機械それぞれにセロテープで貼られていたので、非常に見栄えが悪かったのです。

では何故この様に注意書きが多くなるかと言うと、この張り紙の内容のトラブルが起こっていたからなのです。例えば、車の土足マットを洗濯していたお客様がいると当然パートさんは注意すのですが、他のお客様も同じような物を洗濯しては困ると思い「土足で使うマット類や汚物の付着した衣類は洗濯できません」と書いて張り付ける。また、乾燥機に洗濯物を過剰に入れ過ぎているお客様がいるとアドバイスはするものの、また注意書きを張り付けてしまうのです。要するに何か問題が発生するたびに注意書きの張り紙が増えてくるという仕組みでした。

ですがこれだけ注意書きが増えてくるともうお客様はいちいち読む事はないでしょう。むしろ嫌な感じがしますよね。

という訳で、私は全部取り払いました。セロテープの糊を落とすのに時間がかかりましたが1枚1枚パートさんの当時の苦労を噛みしめながら綺麗に撤去しました。

そしてそれらの注意書きを全て盛り込んだ「コインランドリーご利用規定」というボードを看板業者に作ってもらい、店内入り口の横壁に大きく設置しました

利用規約ボード制作費用30,000円

これだけでも店内が見違えるほど綺麗になりましたよ。

 

7、店内機械のレイアウト変更とプチリフォーム

最後に行ったのが店内のプチリフォームです。洗濯機4台とスニーカー洗濯機2台の移設、その一角の壁紙張替え、洗濯機のバックヤード排水設備の修繕作業。

これは設備屋を一人親方でやっている高校時代の後輩と二人で作業しました。朝から晩まで丸3日かけての作業で私の老体にはかなり厳しい肉体労働でした。

これまではスニーカー洗濯機2台は離れた場所に設置してあったのですが、洗濯機コーナーと同じ並びにする事で店内がよりスッキリするという狙いがありました。

また、手洗い場の設備も古かったので新たに洗面化粧台に入れ替えました。

プチリフォーム費用180,000円

このレイアウト変更により、お客様の店内移動の動線がより良くなったので、今までより利用しやすくなったと思います。

 

コインランドリーを引き継いでから3ヶ月以内に修繕した事のまとめ

コインランドリーを利用して頂くお客様に何らトラブルなく運営する事が一番だと思いとりあえず初動としてこのような修繕を行いました。

結果的にパートさんも安心して働ける環境が整ったのではないかと思っています

次の記事では「コインランドリーは24時間営業が本当にベストなのか?」と題して書いていきたいと思います。

 

という訳で今回は以上です。

コメント頂けると嬉しいです。お気軽にどうぞ。

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