ある日突然 会社が早期・希望退職の募集を始めたら、あなたはどうしますか?
ポイント
その時に慌てたり後悔したりしないよう、早期・希望退職という制度について考えてみましょう。
特に40代、50代の方々はターゲットとなりやすいので、事態に備えて準備をしておくことをお勧めします。
Contents
会社が早期退職や希望退職希望者を募る理由
会社が早期・希望退職を募る理由はいくつかあります。
先を見通して経営状況を立て直すため
事業内容の統合や廃止などによる人員の整理など
バブル崩壊後不景気が続き、まさかと思うような企業が倒産するなど、終身雇用なんて今は昔の話だと実感しているのではないでしょうか。
さらに最近はコロナによる影響で有名大企業も早期退職を募集するなど、いつ自分の身にふりかかってきてもおかしくない状況なのです。
自分の会社が早期退職を募集し始めたら、会社の将来の事が不安になるかも知れません。
今すぐどうにかなってしまう、という状況ではないかもしれませんが、厳しい状況であるとは言えるでしょう。
早期退職とリストラの違いとは?
「早期退職・希望退職」とリストラの大きな違いは、退職への強制力です。
早期退職は、会社からの募集、呼びかけによるものではありますが、あくまでも社員の意思により退職を決められます。
むしろ会社が、社員の自由な働き方、生き方を尊重する支援という側面があります。
会社には社員を強制的に辞めさせる事はできません。例え会社から、早期退職をしないかとあなたに直接声かけがあったとしても、あなたの意思で会社に残るか、早期退職するかを決められます。
反面、リストラは社員の意思は尊重されません。どんなに会社に残りたくても強制的に退職させられてしまいます。
もし会社が本当に危機であれば、リストラという強制的な解雇を迫るでしょうから、強制力のない早期退職の募集は、まだ会社はそこまでの状況ではないと判断できます。
それでも社員の整理が必要である事に変わりありませんので、早期退職の募集だったのが、そのうちリストラに変わる事だってあり得ますので、自分なら早期退職をどうするか、慌てないように準備しておく必要があります。
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早期退職・希望退職制度には退職金の上乗せのメリットがある!
早期・希望退職することの一番のメリットは、退職金が上乗せされる事です。
一般的に、早期退職の場合の退職金は、通常の退職金に対して上乗せされる場合が多いようです。50代であれば通常の退職金だけでもかなりの金額ですから、それに上乗せされるとすればある程度まとまった退職金が一度に手に入ると言う事です。
もちろん、だからと言ってずっと働かずにいられる訳ではないでしょうが、50代であればもう子どもは独立していたり、ローンの返済も残りわずかだったり、と言った場合が多いので、そこでまとまった退職金が手に入るのは大きなメリットと言えるでしょう。
早期退職する年齢は?50歳で会社に見切りをつけるべき理由
バブル世代の人数削減としての早期退職
2020年10月29日までに上場企業の早期・希望退職者が72社に達し、2019年通年の35件の2倍増と急増し、年間で募集件数が70社を超えたのは2010年の85件以来、10年ぶりになると、東京商工リサーチの調査結果が出ています。(出典元:東京商工リサーチhttps://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20201030_04.html)
2020年にここまで増えたのは、もちろんコロナの影響があるでしょうが、実はそれだけではないのです。日本が好景気に沸いたバブル時期、企業は大量に人材を採用しました。いわゆる「バブル入社組」です。その年代の人々の年齢が50代。
高い年次の人たちが大量にいて高い賃金を得ているので人件費を圧迫しますし、その賃金に見合った役職に全員がつけるはずもなく、年次に見合った仕事内容ではないことも多いのが実情です。上の世代が詰まっている状態なので、若い人たちが育ちにくい状況になっているのです。そんな大量にいるバブル世代を減らす策として、早期退職の募集をするケースが増えているようです。
今の会社でのあなたの将来は?
バブル入社組である50代にとっては、早期退職の募集はチャンスなのかも知れません。
早期退職に強制力はないものの、会社はある程度退職者の人数やどの部署の誰、など目星をつけているものです。
早期退職せずに会社に残ったとしても、これまでと同じような仕事ができなくなる可能性が高いのは覚悟しましょう。
例えば転勤や出向、不得意分野の業務に配置換えなどがありえます。
早期退職の募集がない時に、望まない転勤や出向をさせられてやむなく自主退社となれば、それは自己都合となるので退職金の上乗せなどの優遇はありません。
ですので40代のうちから、早期・希望退職募集時の心と身体の準備をしておくことをお勧めします。
自分の今後のキャリアについて、本当に現状のままでいいのか、一度客観的に考えてみましょう。
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早期退職、その後は?セカンドキャリアを身に付けよう
自分の将来を考え、会社の早期退職の募集に応じたとしても、その後の転職はそう簡単に出来ないのではないか、と思うかも知れません。
確かに50代だとどうしても年齢的に厳しい、と言う事はありますし、待遇面がそれまでより下がる事が多いではず。
では一体どうすればいいでしょうか?
早期退職をしたその後、どうするか・どうしたいのかを事前に準備しておく必要があります。
まずはこれまでの長い社会人生活で培った知識や経験が十分にあるあなたが、今後やりたい事は何かを考えてみましょう。
必要であれば資格を取る、業界情報をリサーチしておく。選択肢は会社に雇用される事だけではありません。
上乗せされた退職金があればある程度は余裕が出ると思うので、フリーランスでやっていく事も可能です。
自分でイチから何かを始めるのが不安であれば、フランチャイズに加盟して新規事業を立ち上げると言う事も出来ます。
会社にしがみつくばかりではなく、働く環境と可能性はたくさんあるのです。
いずれにせよ経済面での不安はあるかも知れませんが、月々の給料が今より上がるか・下がるかと言った目先数ヶ月のスパンではなく、5年後・10年後を見据えて考えてみましょう。
【まとめ】早期退職・希望退職で後悔しない選択を!
長年勤めて来た会社員人生、このまま過ごしていけば定年まで先が見えているし、新しい事をやるのは不安・・・そう思うかも知れません。
でも早期退職の募集は、回を重ねるとだんだんと退職金などの待遇面でさがってきます。最初は2倍の退職金だったのが次第に減って行く、もっと悪い場合には強制的に退職させられるリストラに変わってしまうかも知れません。
そうなってから焦る事のないよう、今からしっかり準備しておきましょう。
会社の意思、誰かの意思ではなく、あなたの意思で将来を決める権利があるのです。
もう会社に依存するのはやめて新たな一歩を踏み出すことも選択肢の一つです。
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そんな訳で、後悔しない、充実したセカンドキャリアを目指しましょう!
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