50代から始めても遅くない「つみたてNISA」を50代の方にわかりやすく解説していきます。
これから迎える老後の生活を安定させるために、今や全てオンラインで小額から手軽に投資できる「つみたてNISA」を一緒に始めましょう!
Contents
50代からつみたてNISAを始める理由
あなたの老後は大丈夫?老後資金の準備を始めよう
老後のことがリアルに感じられるようになる50代、老後の費用についても不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
50代ともなれば、会社ではすでにある程度の役職や等級まで昇給しているので今から劇的に収入が上がるケースは少なく、むしろ50代で迎える役職定年で収入が減少することも。
今は新型コロナウィルスの影響で不景気になり、もしかしたら今後会社がリストラを断行するかも知れません。
そうなった時、バブル期の入社で人数が多く、かつ給料の高い世代である50代はもっとも狙われやすいと言えます。
何事も「絶対」とは言い切れない世の中、不安を解消するために今できることから取り組んでいきたいですよね。
子どもが独立するなどで手が離れ、住宅ローンの返済が終わるなどで身軽になってくるのも50代、そんな50代だからこそできることがあるんです。
老後資金のために投資を始めてみよう
「NISA(ニーサ)」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
開始当初はかなり話題になりましたよね。「50代の今から投資?」と思うかも知れませんが、全く遅いなんてことはありません。今すぐまとまったお金が必要なわけではない、ある程度の貯蓄がある50代からの方が、長期的に余裕のある運用が見込めるのでおすすめです。
そもそもNISAってなに?
NISAのメリットとは
NISAとは、2014年から始まった個人投資家への税制優遇制度のことです。
通常、投資をして得た利益には、約20%の税金が課税されますが、NISAはこの税金がかからないので、通常よりも多く利益を受け取ることが可能なのです。
NISAでは最長5年、1年間の投資額最大120万円に対する利益が非課税となります。
5年で最大600万円の投資への利益が非課税とは、大きなメリットです。
NISAのデメリットとは
NISAのデメリットとしては、他にも口座を持ち投資を行っていた場合、複数の口座を合算した損益計算ができません。
例えば2つの口座のうち、一つは100万の利益が出て、もう一つでは100万の損益が出た場合、相殺して利益は0円で非課税というのが通常の口座での運用です。
ところが損益を出した口座がNISAだった場合は相殺することができないので、100万円の利益に対して税金がかかってしまうのです。
また、NISA口座は1人につき1口座しか持つことができません。
さらに年間最大120万円という投資額を、未使用だからといって翌年に持ち越したり、逆に翌年分を前倒したりして使うことができないので、短期間で売買を繰り返す投資方法には向いていません。
50代から始めるつみたてNISAとは
つみたてNISAのメリット・デメリットとは
2018年に始まった「つみたてNISA」は、年間の投資最大額が40万円とNISAより少なくなりますが、適用が最大20年間という違いがあります。
(現行のつみたてNISAでは投資可能期間は2037年まで)
投資額が少ないので、120万に比べると得られる利益も少なくなる可能性はありますが、20年間では投資額は最大800万まで非課税なので、より長期的に運用をしたい人向けと言えますね。
毎月のつみたてとなるので、普段貯蓄する金額の中から投資にまわす、など少額から始めやすいのが特徴です。
商品は金融庁が選定した投資信託なので、変動のリスクが低いのも始めやすいポイントです。
逆に扱う商品が少ないことや、年間投資額が低い点がデメリットと言えますが、NISAとつみたてNISAを比較して、自分が取り入れやすい方法で始めてみるのがいいでしょう。
2024年、新NISAが始まる
NISAは2023年に終了する予定でしたが、新たな制度になって2028年まで延長されることになりました。
大きく変わるのは商品購入の制度です。
まず最大20万の中で金融庁選定の投資信託を購入し、次に最大102万円の中でその他金融商品を選ぶ仕組みに変わります。
つまり年間の投資額は最大で122万となり、5年間で最大610万に増えたことになります。
つみたてNISAは、現行の投資可能期間は2037年まででした。
つまり、遅く始めるほど残期間が少なく、その恩恵を受ける期間も少ないという問題があったのですが、新制度では5年延長されました。
さらに2042年まではいつ始めても20年間の非課税になるので、これまで以上に始めやすい仕組みになりますね。
つみたてNISAでおすすめな銘柄は
投資信託の商品ってどんなものがある?
つみたてNISAでは、金融庁が選定する約200の投資信託から選ぶことになります。
200も商品があって、しかもどれも記号のような単語が並んだ商品名でよくわからない・・・
そんな方のために商品について解説します。
商品の種類「株式のみ」と「複合資産」
つみたてNISAの商品は、大きく分けて「株式のみ」と「複合資産」の2種類あります。
「株式のみ」はその名の通り、投資額を全て株式に使って利益を狙う商品のことです。
「複合資産」とは、株式・債券・不動産などさまざまな資産を組み合わせた商品です。
一般的には、株式が上がれば債券が下がり、株式が下がれば債券が上がる、といった風に逆の動きをする場合が多いので、「複合資産」はリスクを抑えて安定的な運用が望めます。
そういったバランス調整のない「株式のみ」はハイリスクと言えますが、その分ハイリターンが見込める商品でもあります。
具体的な商品の選び方
「複合資産」の場合、投資額を株式や債券にどれくらいの割合で配分されるかという違いがあります。
例えば、株式が70%、債券が30%という商品もあれば、株式30%、債券70%といったものもあるでしょう。
一般的には株式はハイリスクでもあるので、よりリスクを回避して安定運用したいならば、株式配分が少ない方がいいかもしれません。
株式のみの商品では、現在人気を集めているのは「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です。
手数料が無料で毎年かかる信託報酬が0.1%未満と、とにかくコストが低く抑えられること、そしてこの商品を購入すれば、アメリカの大企業500社の株式に投資していることになり、その数の多さゆえにリスクを小さく抑えることができます。
運用にかかるコストは、長期運用を見込むなら低く抑えておきたいですよね。
もちろん、どの商品を選んだとしても必ず利益が出るという保証はありません。必ず自分の目で商品内容を確認して、納得のいくものを選ぶことが重要です。
つみたてNISAの口座開設(運用)はSBI証券がおすすめ
つみたてNISAの口座はどこで作ればいいの?
いざつみたてNISAの口座を作ろうと思っても、銀行や証券会社などたくさんありすぎてどこで作ればいいのか迷いますよね。
各会社の取り扱う商品と投資額の引き落とし方法をチェックしてみましょう。
自分が購入したい商品を扱っている会社なのか、もし商品が決まっていなければ扱う商品がより多い会社なら安心です。
また、引き落とし方法は、自分の持っている銀行口座やクレジットカードから自動引き落としできるかもポイントです。
さらに新規の口座開設の特典や、自分の持っているポイントカードなどへの加算など、細かな特徴の違いがありますので、より自分にとってお得な会社を探してみましょう。
SBI証券は5年連続で顧客満足度1位
口座を開設する会社に迷ったら、一番人気を選ぶのも一つの手です。
取引手数料の安さやサイト・アプリの使いやすさ、電話対応などのサービスとわかりやすさでSBI証券は顧客満足度ランキングで5年連続1位を獲得しています。
投資初心者からベテランまで、幅広く支持されている会社であれば安心できそうですよね。
【50代からのつみたてNISA】まとめ
投資は怖い、難しい、そんなイメージがあるかもしれませんが、今では100円から始められるほど手軽で身近なものになりました。
もちろんリスクについてもしっかり理解することが大切ですが、お金はただ持っているだけでは増えてくれません。
老後に備えて、今から一緒に投資を始めてみませんか。