年齢が50代に入ると、定年までのカウントダウンも始まり具体的に老後について考え始める頃です。
そんな50代に実は大きな落とし穴があります。
それは「年収が下がる」と言うこと。
その時に備えて、年収を下げない、むしろ上げるためにできる事を考えてみませんか。
ここでは50代から考える「副業」と「投資」について解説したいと思います。
Contents
50代から年収は減少していく!年収減少の4つの危機とは
これまで順当に仕事をしてきて、昇格などで年収が上がることはあっても下がることはない、そんな風に思う人は多いと思います。
実は年収には4つの危機があり、それらを経てだんだんと減っていくことになるのです。
その4つの危機をご紹介します。
年収減少の危機その①「役員定年」
役員定年とは、ある一定の年齢に達した管理職社員の役職を解いて、一般社員になることを言います。
一般社員になるので、当然給料は下がります。
2018年の調査によると、従来の年収の50-75%減少した人が一番多く、次が25-50%で、これらが全体の65%ほどを占めていますが、なんと25%以下にまで減少した人もいるのです。
この年収の変化は、かなり大きなインパクトを与えることになります。
(出典:公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 50代・60代の働き方に関する調査報告書 2018年)
https://dia.or.jp/disperse/questionnaire/pdf/questionnaire_20180831_01.pdf?_fsi=ZBXk4aBL
年収減少の危機その②「60歳定年」
次の危機は60歳の定年です。
2013年の法改正後、企業は社員が65歳になるまで雇用する責任があり、定年制度の廃止や定年の引き上げなどが義務付けられています。
ですが現在日本のほとんどの企業が取り入れているのは「継続雇用制度の導入」です。
社員本人の希望により定年後も継続して雇用する制度で、その中でも「再雇用制度」と「勤務延長制度」とがあります。
再雇用となると改めて雇用の契約のし直しですので、仕事内容が大きく変わることもありますし、そこで給料が大幅に下がる可能性が高いのです。
年収減少の危機その③「年金生活」
年金は65歳からもらえます。
金額は、国民年金・厚生年金加入の有無やそれまでの年収などによりますが、ざっくりと平均で言うと
国民年金の場合が約5万円/月
厚生年金は約14万円/月
となります。
会社員や公務員で国民・厚生年金の両方を収めていた場合は、合わせた約19万円/月ということになります。
大卒男子の平均初任給が約21万円ですので、それよりも少なくなるのです。
年収減少の危機その④「パートナーの死別」
そして最後の危機は、パートナー、つまり妻や夫など生計を共にするパートナーの死別です。
日本人の平均寿命は男性が82歳、女性が87歳で、ほとんどの場合はどちらかが先に亡くなることになるので、家に入る年収という意味で減少することになるのです。
一人になるので出費も減るとは言え、家計の出費がキレイに半分になるわけではありません。
今のままでは年収は下がる一方!年収をアップさせるのは「副業」と「投資」
年収減少の4つの危機で示した通り、50代以降は年収が減る要素が多いことがわかります。
さらに言えば、だんだんと高齢になれば、それだけ病気やケガなどで大きな出費がかかることもありえます。
そんな老後に向けて、今できる限りの準備を進めておきたいところです。
その準備として収入を上げる方法でおすすめなのが「副業」と「投資」です。
年収アップの方法その①「副業」
働き方改革の一環として、2018年以降副業OKな企業が増えてきています。
副業に関する実態調査によると、正社員で副業をしている人は10%、副業したい人は40%以上に登り、副業による収入は約7万/月という結果が出ています。
スキルアップや収入補填として副業を選ぶ人が増えていて、それは今後ますます増加すると思われます。
年収アップの方法その②「投資」
銀行に貯金しておけば、それだけである程度のお金が増えていたバブル期とは違い、今では何もせずただ貯めておくだけでは増えも減りもしないのです。
最近は国も、もっとお金を回して使ってもらうために、投資を積極的に勧めています。
その代表的なものがNISAです。
年の投資額が120万円以下であれば、その利益に対して最長5年間は非課税になるという制度です。
未成年者対象の、投資額の少ないジュニアNISAもあります。
老後資金のための運用として、iDecoという確定拠出年金もあります。
もちろん、利益が出ることが保証されているわけではありませんが、低額でスマホで簡単に始められる投資もあり、今や投資は手軽で身近なものになっているのです。
最新の副業事情!50代からでもできる副業について
投資にはリスクがあるので、必ずしも利益を得て年収が上がるわけではありません。
絶対に収入を上げるのであれば、副業がおすすめです。
今ではあらゆるタイプの副業があるので、最新の副業事情をご紹介します。
できれば定年後も続けられるような副業が見つけられると、一定の収入を継続的に得ることができます。
不要品や転売品を売る
家にある不要なものをフリーマーケット感覚でネット上で販売する、ヤフオク、メルカリ、ラクマ。
発送の手間はあるものの、実は家に眠っているブランド品からもう読まない本まで、あらゆるものが販売可能です。
また、販売目的で売れそうなものを中古屋などから安く仕入れて転売する方法もあります。
スキルや知識を売る
これまで培ってきた専門的な知識や経験を、自分が講師になる事で収入を得ることができます。
革製品の加工が得意であれば、財布や小物入れなどを自作してネット上に自分のお店を持つことも可能です。
家事が得意な人が、家事代行として派遣されて働くなど、自分の経験や特技を生かすことができます。
フードデリバリー
体力に自信があるなら、フードデリバリーはやりたい時だけできるのでスキマ時間に最適です。
今やコロナの影響で外食が減る中、フードデリバリーのニーズが高まっています。
場所や曜日、時間帯により稼ぎにばらつきはありますが、多ければ時給に換算して2000円まで行くことも可能です。
依頼の入りやすい週末のランチ、ディナー帯だけ狙うなど効率よく短時間で稼ぐことが可能です。
【無料資料請求で副業を探す】フランチャイズの窓口
スペースを貸す
子どもが独立して部屋が余っている、車を手放したので使っていない駐車スペースがある、そんな人に最適なのがスペース貸しです。
トランクルーム代わりにしたり、駐車場として貸し出したり、それも今ではネット上で可能です。
余っているスペースなので元手も掛からず、働くことすらない不労収入なので楽に稼げます。
-
自宅の空きスペースで月5万円の収入?駐車場を時間貸しで副業を!
初期費用もランニングコストも0円で始められる「時間貸し駐車場」経営に興味ありませんか? 「時間貸し駐車場」は接客や面倒な事務作業もなく、外出中も空きスペースが稼いでくれる新しい副業ビジネ ...
続きを見る
クラウドソーシング
WEBデザイン、コピーライティング、動画編集など、サイト上で募集されているものに応募して制作を請け負う仕事もあります。
単価は経験や制作するモノによりバラバラですが、経験を積めば単価も上がっていきますし、自分の得意分野であれば割と苦労なく制作ができます。
安定して継続的に仕事ができるとは限りませんが、週末など空いている時間を活用して稼ぐことができます。
需要急上昇中のココナラが有名です。
50代からの副業・投資を今やるしかない理由
副業にせよ投資にせよ、いつ始めても遅いということはありませんが、早すぎることもありません。
むしろ開始が早い方が、その分の収入を得ることができるチャンスが広がります。
副業も投資も、短期間で高い収入が得られるわけではないので、長い目で見てじっくり取り組むことが重要です。
50代からの副業・投資で老後の安心を手に入れよう
老後資金は一人2千万必要、なんて言われていますが、50代ともなるとその数字がよりリアルに感じられる年代です。
今までがむしゃらに働いてきて、老後の生活が一体どうなるのか、自分はその時何をしているのか、今までとは違う生活に不安になるかも知れません。
その中でも収入減少という経済的な不安を、副業や投資で解消し、老後の安心を手に入れましょう。
-
50代からの独立・起業・副業
Contents 【独立・起業・副業のすすめ】会社員は40代がピークだという現実 40代会社員へ告ぐ 「あなたは10年後、平社員か出向です」 会社組織はピラミッド 定年まで ...
続きを見る