50代という年齢になると、定年後のことを真剣に考え始める方も多いと思います。
漠然とこのままこの会社で働き続けるんだろうな、と思うかも知れませんが、実は50代から年収は減少していくのです。
「それならばいっそ転職を」と思っても、年齢を考えるとなかなか動き出せない・・・。
何もせずただ年収が減っていくのを見ることにならないよう、ここでは50代での転職の現実と、年収アップの方法についてご紹介していきたいと思います。
Contents
50代で転職を希望する理由!年収減少と環境の変化
50代は、あと少しで定年だしわざわざ転職する理由はないのでは?そう考える人は多いと思いますが、50代ならではの理由があるのです。
具体的にその理由についてご紹介します。
理由① 年収減少の4つの危機
50代からは、年収が減少していくという事実があります。
ここでは年収減少の4つの危機を解説します。
一つ目は、一定の年齢になると管理職を解かれて一般職になる「役員定年」
二つ目は60歳以降の再雇用で給料が下がる可能性がある「60歳定年」
三つ目は65歳からの「年金生活」
そして最後の四つ目は、不吉な話ではありますが「配偶者死別」により、家計に入る年収は半減することです。
今のままで年収が減少していくならば、今のうちにもっと給料のいい会社に転職して先々に向けて貯金しておくことを考えるのです。
理由② 介護問題や会社待遇面などの変化
自分が50代となると、当然親は高高齢者と言われる年代に入りますので、親の介護という問題に直面する可能性が高くなります。
介護となると生活は一変、それまでと同じようには働けなくなることも。
そういった事情で、より融通のきく別の仕事へと転職する必要が出てくる場合があります。
50代転職の理想と厳しい現実とは
「50代の転職」と聞くと難しそう、だから条件は何でもいい、というわけではありませんよね。
実際には希望の業種や待遇面などでの「理想」があると思います。
では50代の転職の現実とはどのようなものなのかをご紹介します。
50代転職の厳しい現実
50代の転職は、やはり若い年の頃よりは採用されるのが難しくなるのが現実です。
厚生労働省の調査によると、採用されるのはやはり20代が一番高く、50代は40代や60代よりも低く、65歳以上に次ぐワースト2位なのです。
年齢的に給与面でのコストが高いことや、定年までの勤務年数が少ないことなどが理由に挙げられます。
50代転職の転職後のリアル
転職が無事に成功したとしても、新しい勤務先での厳しい現実が待ち受けている場合があります。
50代という年代なこともあり、なかなか新しい職場の人たちと馴染めなかったり、新しい仕事が覚えられなかったりする、そんな事もありえます。
そういったこともある程度覚悟の上での転職だとは思いますが、実際には自分の思った以上に体にも心にもこたえるものです。
さらに、転職した40%が年収が下がったという統計が出ているように、給与面でもなかなか自分の理想通りには行かないことが多いようです。
50代転職のリアル!成功する人と失敗する人の違いとは
とはいえ、50代の転職が全て理想通りに行かないわけではありません。
では、転職先が希望通りの職種で、年収が維持もしくは上がった人と、そうはいかなった人とでは何が違うのでしょうか?
50代転職が成功するには
50代の転職は難しい、それを肝に銘じながらも、だからと言って最初から条件を下げたり、譲れない点までなしにするなど妥協しすぎる必要はありません。
50代の転職に成功する人は、まずは色々な転職サイトなど求人の状況を把握し、スカウト型の転職サイトで自分の市場価値を確認します。
そして自分の理想の条件に縛られすぎず、妥協できるところまで範囲を広げて探してみます。
また、50代の転職は長期戦という覚悟で、決して採用されるまで今の会社を辞めることなく気長にトライし続けるのです。
気持ちに余裕があればダメ元で交渉してみる勇気も出て、結果条件通りの内容で採用された、なんてこともあるのです。
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50代転職が失敗するケース
50代の求人はやはり数が少ないので、自分の理想の条件にガチガチに縛られすぎると、その条件に合う企業がなかなか見つからない場合があります。
逆に妥協しすぎてしまうと、転職できたとしてもそれは「成功」とは言えませんね。
何より絶対にやってはいけないのは、転職先が決まる前に会社を辞めてしまうことです。
働きながらの転職活動は確かに大変ですし、一度働くことから解放されてリフレッシュしてから腰を据えて取り掛かろう、と考えるかもしれませんが、転職先がなかなか見つからないと、焦ってしまって全く思っていたような条件ではない企業に決めてしまうことがあります。
しかも働かない期間を設けてしまうと、再度働くためのエネルギーが必要ですし、さらに歳を重ねることになるので企業側がますます嫌厭してしまいます。
50代から考える年収アップの方法!転職よりも副業を勧める理由
成功する確率が高くなく、さらに年収が下がる可能性がある転職よりも、年収をアップさせる確実な方法、それは「副業」です。
今では社員の副業を認める会社が多く、さらにコロナ禍で在宅ワークが増え、通勤時間などの実働時間外が有効に使えるようになったことなどから、副業に関心を持つ人が多くなっているのです。
副業がオススメな理由① 空いた時間を有効に使える
退職後の数時間、週末など、自分の空いている時間だけできる副業はたくさんあります。
実際に現場に行って働くスタイルだけでなく、ネットさえあれば家にいながらできるものもあり、自分の無理のない範囲でやりたいものをやりたい時だけできるので、時間を有効に使うことができます。
副業がオススメな理由② これまでの経験やスキルを活かせる
転職だと企業が求める人材に合うか合わないか、が最も重要なポイントですが、副業なら、自分のこれまでの経験やスキルを生かす場があります。
趣味を副業にできることもあるのです。
せっかく長い時間かけて積み上げてきたものが役に立つなら、やりがいもあるし嬉しいですよね。
副業がオススメな理由③ 副業を失敗しても本職の収入が確保されている
今は色々なタイプの副業がありますが、例え失敗したとしても生活が困窮するほど大損することはありませんし、何より本職があるので一定の収入は確保されています。
副業が失敗してしまったら、スパッとそれは辞めてしまい、また次をやってみる。
そんな風に色々なことにチャレンジできるのも副業の良さです。
最新の副職事情!自分に合うものを選ぼう
現在、様々なタイプの副業があります。
実際に体を動かして働くものから、ネット上のやり取りだけで完結するものなど様々なので、色々と調べてみて、その中から自分にできそうなもの、あったものを選びましょう。
副業タイプ① アルバイト・フードデリバリー
「副業」と聞くとまず思い浮かべるのが、コンビニなどでのアルバイトではないでしょうか。
1日数時間、週末だけ、など短時間からできるものもたくさんあります。
もしくは、体力に自信があればフードデリバリーもいいでしょう。時給の決められたアルバイトよりも、自分の働き方次第ではもっと稼ぐことが可能です。
副業タイプ② スキルや知識を売る
自分の経験やスキルを生かして、講師になるという副業もあります。
プレゼンやエクセル、企画立案などのビジネススキルや英語などの語学、料理やダンスなど、何でもありです。
オンライン開催もできますので、会議室代などもかからずできます。
もしくはハンドメイドを販売するネット上の店舗を持つこともできますし、WEBデザインやライティングの受注などでも稼ぐことは可能です。
副業タイプ③ 不要品や転売品を売る
家にあるもう使わないものをネット上で販売したり、もしくは売れそうなモノを安く手に入れて転売することで稼ぐことが可能です。
または、自宅に使っていない部屋や、空いている駐車場があれば、レンタルスペースとして活用して収入を得ることができます。
50代からの年収アップを成功させよう
転職をするには思い切りがつかない、だけど今のままではこの先年収が減少していくし老後が心配・・・そんな風に考え始める50代。
転職に不安があるのなら無理に動き出す必要はありません。
それよりも確実に年収を増やすことができる副業は、自分に無理のない範囲から始められるのでオススメです。
初めのうちは副業の稼ぎは多くはないかも知れませんが、経験を積んでいけば収入の補填と言えるほど安定的に稼ぐことは可能です。
副業を始めて、年収アップを成功させましょう。
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